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活動報告

フルハーネス型墜落制止用器具の勉強会を開催しました

2021-10-05
●フルハーネス型墜落制止用器具勉強会

開催日:令和3年7月5日(月)
会 場:東京都電気工事工業組合 武蔵野地区本部
主 催:武蔵野・練馬・世田谷地区本部による合同開催

間もなく完全施行されるフルハーネス型墜落制止用器具を着用した時の昇柱方法及び実際に電柱から吊り下がった状態を確認できました。
また、はしごによる昇柱におけるランヤードの使用方法及び、はしご使用時にベルブロックを使用した場合の考察もできました。
昇柱においてはほぼ現状と変わりなく、フルハーネス着用の場合はランヤードフックホルダーが前面についているためフックの脱着が容易でした。
柱上で落下しショックアブソーバーが伸びた場合は現在より落下距離が長いため、途中の街路灯・足場釘・電線や看板等の障害物との接触を考えるとかなり危険です。
フルハーネスの着用は安全で良いのですが、ランヤードに関してはショックアブソーバーの長さが問題になると考えられ、長ければ長いだけ危険が増し、今のセーフティーロープをランヤードの代わりに装着した方が安全ではないかと思われます。現場の意見が行政に届くように業界全体が協力することを望みます。
作業用建築足場や電柱等の様にフルハーネスを使用する現場別に多くの検証を行うことが可能ならば、現場の熟練作業員や未来ある作業員の安全を確保できるはずです。
法律を作ったからではなく、法律を作るための検証を現場中心に考える業界になっていくことを期待します。
今回は実際の電柱より吊り下がりましたが、電柱による吊り下げ検証は初とのことでした。
この結果を踏まえ、以後の昇柱用フルハーネス型墜落制止用器具の安全とさらなる発展を願います。